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採用が困難になる理由

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現在、日本の労働力人口は減少傾向にあり、とりわけブルーワーカー系(製造・運送・ビルメンテ業界など)では「応募が来ない」「人件費が跳ね上がる」という深刻な状況が常態化しています。背景には以下の要因があります。

少子高齢化の進展

  •  2024年の総務省統計によれば、15~64歳の生産年齢人口は過去最高の減少ペース。地方企業では若年層のUターン・Iターンも少なく、応募数が激減しています。

Z世代の価値観の変化

  •  新卒・若手社員の約8割が「ワークライフバランス」や「柔軟な働き方」を重視※。昔ながらのシフト制やきつい肉体労働を嫌厭する人が増え、質のよい人材ほど大手・ホワイトカラーに流れやすい傾向にあります。

採用コストの高騰

  •  中途採用1人あたりの平均コストは約103万円※。求人広告・エージェント手数料・社内工数を含めると、体力を必要とする現場職ほど「求人しても応募がない」「すぐ辞める」「再採用コストが膨大」という悪循環を繰り返してしまいます。

高齢者の離職リスク

  •  現場で働く50~60代熟練者の引退が相次ぐと、一気にノウハウが失われ、新人・若手育成に必要な工数が激増。結果、人材定着が難しくなり、採用を一層強化せざるを得ず、コストと採用負荷がさらに重くのしかかります。

このように、環境変化の中で「採用をがむしゃらに頑張っても効果が薄い」「かえってコストを浪費してしまう」という状況が全国の中堅企業で進行しています。その解決策として、今すぐ取り組むべきは「今いる社員をどう守るか」という“予防的健康経営”なのです。

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