COLUMN
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採用を頑張ってしまうことのリスク
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多くの企業は「応募数を増やす」「求人費用をかける」「社員紹介インセンティブを増やす」など、採用施策に多大なリソースを投下しがちですが、そこには次のようなリスクが潜んでいます。
- 採用コストの肥大化
- 中途採用1名にかかるコストは約100万円。肉体労働の求人広告や人材紹介費用はさらに高騰傾向にあり、採用数を増やすほど変動費が跳ね上がります。
- 定着率の低下
- Z世代やミレニアル世代は“自己成長”や“働きがい”を重視し、現場のきつい業務だけを提示しても定着しにくい。結果、採用した人材をすぐに辞めさせてしまい、結局“再採用→再教育”のループが続きます。
- 熟練者の引退によるノウハウ喪失
- 採用に注力しすぎると、現有の50~60代ベテランが抱える健康リスク(膝痛・腰痛・糖尿病・がんなど)に目が行かず、気づけば熟練者が一斉に退職し、生産ラインやサービス品質が一気に低下する可能性があります。
- 採用疲弊による組織のモチベーション低下
- 人事・総務部門はすでに多忙であるにもかかわらず、採用業務をさらに増やすことで“燃え尽き症候群”に陥りやすく、離職やパフォーマンス低下を招く恐れがあります。
上記のように、「採用を頑張る」こと自体が企業にとって新たなコストとリスクを生むため、本来は「採用よりも現有社員の健康づくり」に投資すべきなのです。